スタッフ募集しております
久留米店はフルタイム勤務、警固店、大川店、八女店はアルバイト/パートさんとして雇用形が基本ですが店舗毎の勤務時間内で応談させて頂きます。
2022年,,,歳は明けましたが、まだまだコロナ感染拡大の勢いは止まらないようです。こんな厳しい状況ではありますがコーヒー豆買い付けのサンプルは産地からちゃんと届いています。産地でもやはりコロナの影響はありますし、加えて天候不良など人の力ではどうしようも無い問題と戦いながら、私たちに最高品質の生豆を供給すべく努力してくれています。それは自分たちの生活を支える為でもありますが、只ビジネスとして外貨を稼ぐためだけではなく、彼らのミッションとしての誇りであり同時に環境問題など念頭に置いたサスティナブルな取り組みは、子供たちにも受け継がれる「大切なモノ」なのです。私達にも今までのお付き合いでそれが分かるので、カッピング(テイスティング評価)も楽しみな行事となっています。こんな背景もあり感情的な想いも浮かんで来ルのですが、このカッピングばかりは別です。その液体その物を厳正に評価し、そして生産者にもフィードバックします。この関係を20数年も続けられている事に、自然と感謝の気持ちも湧いてくるのでした。
(大川店にてカッピング)
2011年SCAJカンファレンス エル・プエンテ農園ご夫婦との想い出
この年のSCAJ展示会場ではホンジュラスのブースをお手伝いしたのですが…そこへアメリカのカウンターカルチャーという有名なロースターのオーナーであるピーター・ジュリアーノさんが訪れ生産者の目も色めき立ち〜すぐに撮影会が始まります。そこに一緒に写っている笑顔の女性がエル・プエンテ農園のマリサベールさんでその右隣奧がご主人のモイセスさん。この時は彼らの生豆はまだ買ってのなかったのですが、開催中にお世話をする内に忽ち意気投合、SCAJの帰りにはご夫婦で福岡に立ち寄られ3人で焼き鳥屋へ行ったり博多の夜を楽しんで頂いたのでした。エル・プエンテ農園といえば今では品評会で1位獲得経験もありホンジュラスでも有名な農園の一つとなりましたが、後日談で『当時はまだコーヒー農園だけでは収入も少なくサイドビジネスとして衣類の輸入販売もやっており、福岡に立ち寄ったのは韓国に衣類を仕入れに行く途中に立ち寄ったのだと,,,』と感慨深くお話しされていました。。現在では、私たちも彼らの豆を買い付けるようになり、その時の想いと共に彼らの熱いものを感じます。人と人との繋がりを大事にし、これからもお付き合いして行きたいたいと思っています。
また、マリサベールさんの”アダーチ”と元気に呼ぶ声を聞きたいものです!
タイトルも『珈琲屋ほど素敵な商売はない』と変わり、新たな切り口で私のコーヒーライフを綴らせて頂きます。
さて、その第一弾は地元大川の筑後川に掛かる昇開橋とアメリカ ポートランドのウィラメット川に掛かるスチールブリッヂについて..2012年その年は2度ポートランドに行ったのですが、その時発見したのがSTEELBRIDGEです。橋桁が船が通る際に上げ下げされる姿はスケールの違いはあれ昇開橋そのもの。何か胸に熱く感じるものがありました。珈琲屋をやってなかったら、この黒く誇らしく聳える鉄橋には巡り会えていなかったと思うのです。実はこの写真、左の赤い鉄橋は私が携帯で撮り、右の黒い鉄橋はポートランドに住むカップオブエクセレンス(審査会のスタッフ)のAnnaさんが撮影し送って貰ったモノです。お互いに動画も含め交換しましたが、彼女曰く「It’s like a Other Mother brothers !」
「まるで腹違いの兄弟」という踊るようなフレーズに嬉しさで橋桁のように舞い上がったのでした!
私の中では珈琲が御縁で繋がった物語。これを何とか形にしたい!と、色々と企んでおります。
今夜も妄想が止まらないのであります。
ご縁あって彼女と付き合う事になりました。ヴァイオリンをまさか自分が所有するとは夢にも思っていませんでしたが、知り合いのヴァイオリン奏者=村上ふみさんが企画したフェイスブックでの『ヴァイオリン1ヶ月チャレンジ』に手を挙げたのがきっかけとなりました。持ち方から音の出し方など少しずつ基本を教わるうちに「そうそう簡単に弾けるわけが無い」と自分を慰めながらも、毎日の楽しいルーティーンとして生活の一部となります。最初は練習用のヴァイオリンを貸して貰っていましたが、期限である1ヶ月の返却も近まると『継続は力なり』と言う私のゴールデンルールが天から舞い降りてきて迷う事なく購入を決めます。あくまで練習用なので手頃な価格ですが、恵那楽器と言う日本製で“ものづくり”の息吹も感じるお気に入りの遊び道具です。一昨年お譲り頂いたアップライトピアノの鍵盤を叩き、ヴァイオリンを弾く、喫茶室の早朝と放課後は宛ら私の音楽室と変わるのでした。
※ヴァイオリン奏者/村上ふみ FB https://www.facebook.com/fumi.murakami.73
2005年 シアトル SCAAコンファレンス
2005年シアトルSCAAの一コマです。もう16年も前の事かと思うと長いようでアッと言う間の出来事です。
そしてこのコラム『コーヒー産地を訪ねて...一枚の写真』も今号でvol.150となりました。ざぁっと12年余となりましたが、産地での体験や想いなどを振り返りで写真と共に綴って参りました。しかし、昨年よりコロナの影響で産地へ足を運ぶ事も儘ならず、過去ばかりで欲求不満も募るばかり、勿論まだまだ産地での思い出や写真は沢山あり過去をお伝えするのも大事な事なのですが、これからまさにアフターコロナで変革の時になると思われます。一先ずこのコラムのタイトルはvol.150を以って終了にし、来月からまた新たな気分で過去も温故知新の精神は保ちつつ、これからの未来を語る!そんなコラムにしたいと考えています。
また来月もタイトル変われど続けて参りますので、今後ともよろしくお願い致します!
2015年 コロンビア ボゴタ
2015年コロンビア、AmorPerfecto(コーヒー焙煎業者)のルイス・フェルナンドさんとの一コマ。
彼の会社はコロンビアでバリスタチャンピオンを何名も輩出している実力派のロースターです。
その年にボゴダ開催される世界大会に出場する日本人バリスタチャンピオンのトレーニングの為にこちらに伺いました。Mojoモージョと言うコーヒー液体の濃度を調べる機械で化学的にも検証していきます。その抽出された液体はですが、ボゴダ標高が2500Mあり日本の環境と決定的に違うのが沸点の違いです。日本で行う時より低い温度で沸騰するのでフィルターの中のコーヒー粉もその沸騰した様な状況になり同じ豆でも日頃とは違う味わいになってしまいます。そんな様子を熱心に指導してくれた彼の情熱もまさに沸騰していて、ボゴダの暑い日が思い出されます。
月末の金曜日はLOVE FM出演の日。
朝6時過ぎに久留米店へ入り、紹介するコーヒーを
フレンチプレスで抽出しスタジオへ持ち込みます。
今朝のコーヒーは、季節限定オータムブレンド!
中深でアップルなど爽やかなフルーツ感もあります。
コーナー名は「あだち珈琲の一期一杯」ここから
八女店の「一期一杯」を頂きました。
いろんな事柄が、いろんな人と繋がる喜び。
単なる足し算では無い化学変化を楽しんでいます。
2012年エルサルバドル モンテシオン農園での1コマ。この農園にもこれで何回目の訪問だったでしょうか〜背景のコーヒーの木には真っ白なコーヒーの花が満開となっています。農園に着いて4WD車のドアを開けた途端に、まるでジャスミンの様な香りが辺りを覆い尽くしています。私もビックリするほどの香りに思わずシャッターを押して貰ったという訳です。同行しているメンバーも「こんなに満開で、花の香りがするタイミングは初めてだ!」と、感動していました。産地で撮った写真は、時が経っても当時の出来事を鮮明に蘇えさせてくれますが、この写真を見ていると当時の香りまで漂ってくるようです。次もこの時期に行きたいと思わせる〜そんなアロマテラピーの様な訪問でした!
お疲れ様、
筑後川沿いの土手の道を佐賀県側から福岡県側へ橋を渡り、さらに南下しながら赤い鉄橋の突ペン先の角が見え隠れして来るとスレート吹きの工場や倉庫が目立つ。土手の道から見下ろすと、大きな煙突サイクロンが横たわっているのが見える。以前から、いつかこの光景をレンズに納めようと思いつつ、別に慌てることはなかった。なんせ何年もこの配置のままで微動だともしないのだから。下の道に降りてクルマを止め、まるでサスペンスドラマの刑事が現場検証を急ぐかのように辺りを見渡してはみるが、残念ながら何の物証も得る事なくそそくさとクルマに戻る。昭和では熱く燃えたが、平成にはもう横たわっていたのだろう、令和になるともはや開き直ったかのようなこの姿でも、誰も文句は言わない。
2015年アフリカ ブルンジで行われたCOE=カップオブエクセレンス審査会場。セッションも終わり殆どの審査員は、審査したコーヒーサンプルのスコアや評価について詳しくディスカッションが行われる別室に移動してしまいました。私もスコアを整理して別室へ向かうところです。数字の番号だけ付けられ整然と並ぶコーヒーサンプルには、何の情報も有りませんが審査の手順として最初に行う〜ドライ(粉の時点で嗅ぐ香り)〜クラスト(お湯を入れてから沸き立つ香り)〜ブレーク(お湯を入れ4分後に攪拌した時の香り)それらのアロマは私たちを一つ一つ違う物語と世界に誘ってくれます。そんなコーヒーたちとの語らいも終わり、名残惜しんで思わずシャッターを押してしまいました。
カラナヴィ 高台の四阿から
2015年ボリビア カラナヴィでの一コマです。ドン・カルロスさんなど周辺の農園を訪問の途中、周辺の山々を見渡せる高台の四阿で、エキスポーターのペドロさんダニエラさん親子から手作りのランチでおもてなしを受けます。新鮮な野菜はその味も濃厚でフルーツはとても甘く、素材そのものの風味を楽しめる事が出来きます。それは雄大なこの大地の恵みであると考えると、我々が買い付けるコーヒー豆もこの恩恵を存分に受けていることを実感します。遠く離れた地球の裏側、人々が情熱を傾け幾つもの障害を跳ね除けて辿り着いた境地がそこには在りました。そして、ペドロさんのあの言葉がまた思い浮かんできます...
Potencial! Potencial!
2014年 イタリア ヴェネチア MAZZER本社
2014年SCAE(ヨーロッパ スペシャルティコーヒー協会のカンファレンス)に参加後にメーカーツアーで、コーヒー豆を挽くグラインダーのMAZZER(マッツアー)という会社を訪問した時の一コマです。立派な社屋の奥には大きな工場が有り、工場見学から歴代や最新のマシンが並ぶショールーム兼ラボなどご案内頂きました。そこには世界の有名なカフェで使われているMAZZERの写真が展示して有ります。すると、帯同した日本のマシンメーカーの営業の人がコーヒー屋仲間の一人を掴まえ、『ここに御社のお店の写真があます』と言って自慢げに紹介するのでした。私も『スゴイね!イタリアでも認められている店なんやね〜』と半分お世辞を言って、他の写真も眺めてたら、、、どこかで見た事のあるお店の写真が有ります。あれ?これ?『うちの久留米店の写真だぁ!』MAZZERの方もこの写真がどこのモノか分からず展示されていたのですが、MAZZERグラインダーが3台も並んで映っているのを見て採用されたようです。
思わず写真を指さしての記念写真と相成りました。嬉しいイタリアの思い出でした!
2021年4月 大川店“喫茶室コロイコ”リニューアルオープン
今日の一枚は、この4/10にリニューアルした大川店“喫茶室コロイコ”です。ヴィラベルディという南欧風の商業施設の中庭に面した1階にあります。 リニューアル以前も2年程カフェを運営しておりましたが、厨房施設の増築も含めゆったりとしたスペースにして寛いで頂ける様に改装しました。コーヒーと共に手作りスイーツやランチもご用意しています。ネーミングのコロイコ=COROICOは、ボリビアの古い町の名前で、私が初めて参加したCOE=カップオブエクセレンスの会場でもありました。尊敬するボリビアのコーヒー生産者でもあるペドロさんが、開拓の進む大地を指さし「ポテンシャル!Potencial!」と、何度も続けた言葉が心に刻まれています。それはコーヒーだけでなく私たちの身の回りにあるモノたちにも掛けられた言葉だと感じました。そして私は大川の「ポテンシャル」を信じて、まずはヴィラベルディをコーヒーで盛り上げて行こうと思っています。小さな小さな力ですが、想いを込めて歩いて行きます。
2012年 グアテマラ カップ オブ エクセレンス審査会セレモニー
2012年グアテマラCOE(カップオブエクセレンス)審査会のセレモニーです。馴染みの顔も有れば名前だけは知っていたけど初めて見る顔、名前も知らなかった人など多くの出会いが有りました。私も自身が高評価した生産者はどんな人か胸躍らせて見守っていたのを昨日の事のように思い出させます。昨年はCOVID-19の影響で審査員一同に会しての審査は出来ませんでしたし、勿論大々的なセレモニーも有りませんでした。今年も現状では難しいようですが、それでもサンプル豆を世界数カ所に送りそれぞれでのカッピング審査を取りまとめる形での審査会は開催されます。それにしても、実際にその対象国に世界中から審査員が集まり開催出来た時がとても羨ましく思えます。コロナ禍は特にオンラインでの交流が盛んで推奨される時代ではありますが、アナログな交わりがより貴重で大切なものに思える、今日この頃です。
2021年 コスタリカ ブルマス農園
2021年も2月になりましたが、まだまだ暫くはコロナ感染との戦いは続きそうです。ところで、先日SNSに日常ネタの写真をアップしていましたらコスタリカのコーヒー生産者フアン・ラモンさんから…いいね!と、メッセージが寄せられてきました。
直ぐさま私も、コスタリカ内でのCOVID-19の影響を尋ねてみると『コスタリカも全国的に大変で、コーヒー産地でも人手不足が起きている』『でも、収穫は順調に進んでいるよ!』との返事。その言葉と一緒に枝もたわわに実るコーヒーチェリーや乾燥の様子など数枚の写真や動画が送られてきたのでした。
その中に、この一コマが有りました。
このコラムの連載は、基本的には私自身が現地で撮影した写真を使っていますが、今回はフアンさんの写真を拝借させて頂きました。この借りは、次にサンホセに行った時に倍返しでお返ししますので、それまで待っていてください。
アスタ・ルエゴ! フアンさん!!
2015年 ボリビア ラパス
2015年ボリビア買付けでの一コマです。エル・アルトの空港、そしてホテルからペドロさん運転の4WD車は勢いよく下界へ降って行きます。道路脇の風景は草木も少なく荒々しい岩ばかり、今思えば、宇宙探査機 ”はやぶさ”が見た世界もあの時の風景に近いのではないかと思う位いです。此処には、地球という惑星の始まりと成長のドラマがまだ有り在りと残っています。そんな移動中に腕時計の標高計を見るとなんと4325m..精度の問題はありますが、富士山より高い所を移動しているのは間違い無いようです。しかし、昨夜ホテルでの長風呂が良くなかったのか今朝から高山病の頭痛と胃のムカつきが止まりません。ホテルで貰ったコカ茶が嬉しい(効果は定かでは有りませんが)のです。あれほど苦しかったのに、この後1500m付近まで来たらケロリ、途中のドライブインでは昼御飯美味しく頂き、いざコロイコの農園を目指したのでした。